『新説幕末明治維新』

筆者の研究と創作を交えた新説で幕末・維新を書いてみます。新しい<読み物>として捉えて頂ければ幸いです

あくまでも【創作】として書いていきます。たくさんの歴史愛好家さん達と、それぞれの歴史観を共有できるような場所になればいいなと思っています

※※※※※記事に使う画像は、ネット上から無断で使わせて頂こうと思います。宜しくお願いします(ルール上問題ないのかな・・・汗)※※※※※

『5.15事件』

【5・15事件】

みなさんこんにちは。いよいよ今日から時代は昭和に突入します。多少複雑になってくると思いますが、できるだけ簡潔に説明をするつもりです。どうぞよろしくお願いします(笑)


<5・15事件>


1932年(昭和7年)5月15日。武装した海軍の青年将校が総理大臣公邸を襲撃。犬養毅首相を殺害する。背景としては、昭和4年に起こった世界大恐慌。企業の倒産や失業者の急増・農村の困窮など、政府や大企業への不満が充満していた。


将校とは、一定以上の教育を受けた少尉以上の階級の者を指す。現在で言えば、防衛大学を卒業した自衛官ということになるだろう。そのため、一般の兵卒と比較しても、時勢を読み解く能力や、状況分析能力に長けていたと考えられる。


また、昭和5年のロンドン海軍軍縮条約に反対する軍部の青年が多く存在していました。元々、貧しい農村出身の軍人が多く、内閣及び政府に拠って保護されている大企業への不満が高まっていた時期だと言える。


この事件を、歴史はどう評価するでしょうか。これを読んで頂いているあなたはどう感じられますか?暴力で総理大臣を殺害するなんて、乱暴であり得ないと感じますか?そうですね、確かにそう思われる方も多いでしょう。


では、明治維新の時代についてはどうですか?みんなが大好きな坂本龍馬だって幕府の役人を一人射殺しています。新撰組や奇兵隊も同様です。それぞれが、それぞれの正義に従って行動していた時代です。誰が正しく、誰が悪なのか。それを一元的に判断することは非常に難しいと言えるわけです。


貧しい農村出身の将校たちは、自分の親、兄弟、親せきや友人たちが一生懸命働いても、食べるものも着るものもなく、病気になっても薬が買えない。赤ん坊が飲むミルクすら買うことができない。そんな状況をどうにか変えようとしただけかも知れないのです。


確かに、現代の感覚で評価すれば、暴力で解決するなんてあり得ない。ですよね。それは筆者も十分に理解できます。しかし、100年前の日本、そして世界では、それがある意味通用した時代であるということです。時代背景をしっかり想像しながら事実と向き合う必要があると思います。


世界中が苦しんでいた時代。何故、力を合わせて乗り越えることをしようとせず、相手から「何かを」奪うことで解決しようとするしかなかったのでしょうか・・・


コロナ禍の現在。そんな時代に想いを馳せてみると、今何に取り組むべきか。その答えがなんとなく見えてくるような気がしませんか?


ってことなんで~、今日はこのくらいにしておこうと思います。がんばろう日本!

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